からたくブログ

2003年4月7日に営業に異動し着任しました。

着任しても技術（SE）時代の引継ぎとかでバタバタしていました。

そして先輩と新規開拓のアタックに行ったり、退職する方の引継ぎをしたり。
最初は実質、担当企業もなかったので、ひたすら新規開拓でした。

そんな折に、緊急対応してくれと打診がありました。
東京の営業が担当していた企業だったのですが、回線の解約依頼が来ているということでした。
お客さんの窓口は関西だったので対応できない…ということだったのです。


敗戦処理だったのです。
爆弾処理班みたいな感じでもあります。


とりあえず、お客さんに連絡してアポを取って、出かけていきました。



なんと、行って、早々いきなり怒られたのです。
それまで担当だった人は契約の時に来て、それ以来、一度も来ていないということでした。
なるほど、怒る気持ちも分かります。そりゃ、解約されても仕方ありません。

せっかくだったので、詳しい話を聞きました。

幸いなことに解約は決まっていたのですが、次に何を使うかは決定していなかったのです。

インターネットVPNにすることは決まっていて、数社に見積もりを依頼しているということでした。


お客さんの所に行ったのが4月18日で、4月末までには決めると言うことでした。

ギリギリ、コンペに入ることができたのです。


そこから提案が始まったのでした。
いやぁ、なんとしても受注したかった。
ネットワークの世界では、切り替えのタイミングは、そんなに多くないですし、
その機会を逃すと、数年後…と言うことになってしまいます。
この機会を逃す手はない…。
プライドもありました。
ここで、見せてやる…と、商人の血をひいていることを。


上司は、解約だけ来ると思っていましたが、その期待を裏切りました。



資料を作っては、メールで送って、見てもらい電話して問題点を聞いたり、
行って説明をしたり、何回も繰り返しました。


他社は、あまり積極的でなかったのも良かったのです。
他社は締め切りまでに見積を作って提出する雰囲気でした。


そんな感じで短期間に優位に進めることができたのです。


当時の手帳を見返してみると、そんな中でも何件かアタックをしたり、
SE時代の仕事の開通作業をしたり、忙しい時間を送っていました。
しかもアタックで行った別の会社の新規提案もしていました。（後にそこも他社からリプレースで受注することになります。）



パッケージのサービスでは要件を満たせず、個別のサービスで提案することになりました。
そして、当初は休むはずだった4月30日に最終の提案書を提出。


GW明けに状況を確認。
他社のが安い…、すぐにお客さんの所に行き、他社の提案書を見せてもらいました。

他社は紙一枚の見積書であり、私の提案書は、十数枚の詳細の物。
お客さんの様子からも、私の方を採用したいような雰囲気を感じました。


構成を少し変えることで料金を下げることにしました。
誰もが考え付かなかった構成を考えたのです(自慢することではありませんが…)。
アグレッシブモードと言う方法を使うと、インターネットで片方はIPアドレスが固定でなくても通信が可能となります。
ただ、それを拠点側で使うと料金が安くなりすぎてしまいます。
センター拠点を固定アドレスでなく動的アドレスにしたのです。


それにより、希望の価格になりました。


あとは、お客さんの社内決裁のみ、と思っていました。



お客さんに電話すると「果報は寝て待て」と言われました。
多分、しつこかったのだと思います。
これを上司に言うと、「お前、なにをやったんだ…」と喜んでいました。



ただ、それだけでは、終わらなかった。



なんと、購買部からの呼び出しが掛かったのです。
最初、意味が分かりませんでした。


先輩と上司からは、初めてのお客さんで購買部に呼ばれるとは運が良いなぁと言われました。


その難関も乗り切り無事に受注になりました。



その後、そのお客さんとは、良い関係が続きました。


モバイルユーザ用に、別のサービスも導入いただいたり、モバイルカードを数十枚導入していただいたり、成績に困ったときは、ノートPCの購入を絡ませてもらったりと。

その代わりに、日曜日に（もちろん出勤扱いではなく）お客さんの所に行って、社内のマニュアルを作ったり、フロアー移動の手伝いをしたりしました。



初めてのお客さんで、とても良い経験をさせてもらい、徐々に成長していくきっかけになったのです。



〔回想〕サラリーマン記１
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〔回想〕サラリーマン記６
〔回想〕サラリーマン記７